黄金のお遊戯会

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幼稚園児並の妄想
なんとなく腐。魚の周りが。

アテナ「黄金聖闘士たち!暇なので劇をやってください。ネタは人魚姫で」
全員「な、なんだってー」

羊「とりあえず人魚姫はアフロディーテですね」
牛「魚だし姫だしこれ以上ないな」
魚「は!?なぜ私なのだ!!絶対に嫌だ!!」
蟹「いやお前以外誰がやるんだよ」
羊「ホモなんか見たくないですからね」
魚「待て待て私がやってもホモにはなるぞ!?!?」
水瓶「あなたならならないと思う」
蟹「ならんな」
乙女「うむ」
魚「ええええええええええ」
蟹「お前はそういう役割なんだから諦めろ。で王子はどうする」
蠍「この俺がなぜスコーピオンのミロと呼ばれているか教えてやろう」
羊「は?」
蠍「一番イケメンだから俺」
水瓶「ミロお前はバカか?私の方がモテる」
蠍「やるか?カミュ……」
水瓶「いいだろう」
山羊「いややるな!こんなどーでもいいことで」
乙女「王子といえば私ではないかね?」
獅子「人魚姫の王子はどう考えても釈迦族の王子じゃないだろう」
牛「ここは姫本人に選んでもらうべきじゃないか?」
魚「姫……」
羊「確かにそうですね。流石アルデバラン」
山羊「人魚姫にとっては自分の命に代えてもいいくらいの相手だからな」
双子「役者が感情移入できる相手がいいな」
蟹「で、どうなんだお前は」
魚「え……その………………サガ、あなたにお願いしてもいいですか?」
双子「私?」
蠍「俺じゃないのか!?」
羊「愛が足りなかったようですね」
双子「しかし私は……お前にこれ以上つらい思いをさせたくないのだ。人魚姫の気持ちも知らずに他の女とくっつくような最低男の役など」
魚「サガ……」
羊「いやこれただの劇ですからね」
双子「むしろ、お前を助けるポジションがいいな」
獅子「姉?」
蠍「やめろサガの女装はいけない」
水瓶「しかし考えてみればあの話に出てくるのは女ばかりではないか。人魚姫の姉、魔女、王子と結婚する女」
牛「姉と魔女は男に変えても問題ないな」
獅子「それがいい」
蟹「王子と結婚する女はアテナにやらせればいいんじゃねえか台詞少なそうだし」
乙女「成る程その手があったか」
羊「結局王子はどうするんです」
山羊「最低男か。デスマスクにやらせよう」
蟹「んだとこの山羊」
魚「私は蟹でもいいぞ」
蟹「『でも』?泣かされたいのか、ああ?」
魚「こういうこと言うが、本当は優しいのだよ」
蟹「……」
乙女「惚気か?」
蠍「おい俺ではダメなのか?」
魚「君のために死ぬのは無理だ」
蠍「!!!!!!!!!!」
山羊「ミ、ミロ?;」
羊「あまりにバッサリすぎて哀れになってきますね……」
牛「そう落ち込むな、まだこれからだ」
水瓶「私は?」
羊「それ聞くんですか勇気ありますね」
魚「カミュは……いつも世話になってるから……アリ」
水瓶「勝った」
蠍「マジかよ……」
乙女「私はどうかね?」
獅子「アホかこいつ」
魚「シャカ?ええと、そうだなシャカもアリ、だと思う」
蟹「顔が引きつってるぞ」
羊「シャカの場合無しにしたら地獄に落とされるからそう言ってるだけでしょう」
乙女「君から地獄送りにするか?」
羊「できるものならやってみなさい」
双子「こら二人とも」
蠍「お前はいいよな愛されてて」
蟹「さっきから思っていたがアフロディーテに気でもあるのか?」
蠍「美人に振られれば誰だって傷付く」
魚「男だけどな……」

牛「大体決まったな。人魚姫がアフロディーテ、王子がデスマスク、人魚姫の姉、じゃなくて兄がサガ、王子と結婚する女がアテナか」
羊「偶然にも演技派揃いですね」
双子「……」
蠍「王子がデスマスクなのが気に入らない」
水瓶「ミロしつこいぞ」
山羊「待て、蟹とアテナが結婚するのか!?それは嫌だ!!」
蟹「どういう意味だコラ」
魚「じゃあカミュにするか?」
水瓶「フッ」
蠍「くそ、こうなったら俺は魔法使いをやるぞ!!人魚姫なんて死んでしまえ!!」
羊「余計好感度下がりますよ」
獅子「とにかく決まったな」
双子「役がない者は小道具や照明をしてもらうか」
羊「台本は私が書きましょう」

本番
羊「デンマークはグリーンランド、黄金聖闘士になるべく修行をしている人魚のお姫様がいました」
魚「ロイヤルデモンローズ♪」
羊「人魚姫は人間が好きでよく地上を眺めていました」
羊「ある日二股眉毛のイケメン王子が船に乗っているのを見た面食いの人魚姫は一目で恋に落ちました」
水瓶「絶対零度とは」
魚「クールでかっこいい❤」
羊「そこへ電波が現れました」
乙女「天魔降伏!」
水瓶「うわあああああ」
魚「いけない!船が難破してしまう」
羊「人魚姫は電波の攻撃から王子を助けてやりました」
水瓶「……」
羊「しかし人間に姿を見られるわけにはいきません」
羊「人魚姫は王子と言葉を交わすことなく海に戻ります」
羊「そこへ我らが女神アテナが通りかかりました」
アテナ「私ですか!?」
蟹「さあ舞台に上がってください」
アテナ「ええ……(困惑)」
アテナ「カミュ、大丈夫ですか?」
水瓶「アテナ……?」
羊「アテナはアクエリアスのカミュを連れて帰りました」

羊「人魚姫には兄がおりました」
双子「アフロディーテ。どうしたのだ浮かない顔をして」
魚「サガ……実はクールな人間の王子が忘れられないのです」
双子「なに」
魚「シャカの天魔降伏で彼の乗っていた船が難破しそうになっていたので私が岸まで運んだのですが、アテナが持って帰ったのです」
双子「しかし人間に姿を見せるわけにはいかぬ」
魚「わかっています」
双子「……そうだな。ミロを知っているか?」

羊「兄は人魚姫を魔法使いのところへ連れていきました」
蠍「俺を振った人魚姫か」
双子「そう言うな。頼む、この子を人間にしてやってくれ」
魚「お願いします」
蠍「……いいだろう。だが代わりに味覚を剥奪する」
蠍「あと、もしカミュが他の女と結婚したら泡になって消えるからな」
蠍「それでもいいならこれを飲め」
魚「……わかりました。薬を頂きます」
魚「サガ、今までありがとうございました」
双子「……ああ」

羊「薬を飲んだ人魚姫は尻尾が足に変わり、座礁しました」
魚「……」
羊「しかも足には蠍の毒針で貫かれたような激痛があり、立ち上がることもできません」
羊「そこへなんとあのカミュが通りかかりました」
水瓶「君、大丈夫か」
魚「……!」
水瓶「話せないのか?」
魚「……」
羊「人魚姫は瞬きするばかりです」
羊「しかしカミュも面食いだったのでとりあえずお持ち帰りしました」
羊「ちなみにこのとき人魚姫は全裸です」

水瓶「その美しさを見るに、どこかの姫君ではないか?」
魚「……」
水瓶「ドレスを持ってこさせよう。君に似合うものを」
魚「……」
羊「着飾った人魚姫の美しさは、88の聖闘士の中でも随一でした」

羊「女たちが出てきて歌と踊りを始めました」
羊「人魚姫は歌えない代わりに、痛む足をおして踊りました」
魚「……」
水瓶「ほう」
羊「軽やかに踊る人魚姫はこの世にないほど美しく、その場にいた人間は皆虜になり、天と地の狭間に輝きを誇る美の戦士という渾名がつきました」
水瓶「可愛い拾い娘。いつまでも私のところにいなさい」
魚「……」
羊「王子は人魚姫をそばに置くことにしました」
魚(ただあなたに会いたくて、未来永劫声を捨ててしまったのよ。せめてそれをおわかりになって)

羊「日が経つにつれ、王子は話せないながら健気に自分を慕う人魚姫を好きになりました」
魚「……」
羊「物言わぬ人魚姫の瞳は、『私が一番可愛いとお思いにならなくて』と問いかけているように感じられました」
水瓶「ああ一番可愛いとも。いつか船に乗って難破したことがあった。波が、ある豪邸の近くに私を打ち上げてくれた」
水瓶「豪邸にはたくさんの孤児がいて、そこのお嬢さんが私の命を助けてくれた」
水瓶「その子が、私が人生で好きだと思ったただ一人の娘だった。お前はその子に生き写しなのだ」
水瓶「お嬢さんは尊い神殿に努めているから、神が代わりにお前をよこしてくれたのかもしれんな」
魚(あなたは、ご存じないのですね)
羊「人魚姫は鳳凰幻魔拳を受けたような気持ちでした」

羊「ある日、王子は隣国にお見合いに行くことになりました」
水瓶「形式的に行くだけだ。私はあの子以外と結婚するつもりはない。必要ならお前を嫁にしよう」
魚「……」
羊「王子は人魚姫を連れて船に乗りました」
羊「それを遠くから切なげに見つめる者がいました」
双子「……アフロディーテ、まだ思いを遂げられていないのか」

羊「隣国につくと、姫君が現れました」
乙女「先日神殿での努めを終えた沙織だ」
アテナ「宜しくお願いしますね」
羊「梟の貌を持つ姫君は、内面の知性と貞潔が輝く瞳に表れていて、人魚姫はその神がかった優美さに感心しました」
魚「……」
水瓶「あなたでしたよ」
水瓶「そう、あなたでした。私の命を救ってくださったのは」
羊「王子は姫君をしっかりと抱きしめました」
獅子「おい!!!ふざけるな!!!!!」
蠍「カミュ、お前な!!!!!」
牛「ひどい話だ」
獅子「やり直せ!!!俺は認めん!!!」
蠍「そうだそうだ!!!」
羊「あなたたち静かにして下さい。追い出しますよ。ミロは舞台裏に戻りなさい」
獅子「くっ……!!」
蠍「戻ればいいのだろう!!」

水瓶「ああ私は幸福すぎるよ」
羊「王子は人魚姫に言いました」
水瓶「所詮無駄だと諦めていた望みが叶ったのだ。これ以上の幸福はない」
水瓶「お前も喜んでくれるだろう、他の誰より私を慕っていてくれたお前なら」
魚「……」
羊「人魚姫は笑みを返しましたが、心臓は白薔薇に血を全て吸い尽くされるかのように痛みました」
魚(王子とアテナのご婚礼がある明日、私は死ぬのか)

水瓶「アテナ……」
アテナ「カミュ……」
魚(昇ってくるあれが私を殺すのだな)
羊「そう思いながら朝日を眺めていると、海の中から人影があらわれました」
魚(サガ!)
双子「アフロディーテ……。ミロに幻朧魔皇拳をかけてこれを貰ってきた」
双子「この短剣でカミュを殺せばお前は助かる。さあもう時間がない、早くしなさい」
双子「お前を死なせたくないのだ」
魚(サガ……)

羊「人魚姫は二人の寝室に入りました」
水瓶「……」
アテナ「……」
魚(喉を突けば、あの水の世界に戻れる)
魚(しかし……)
水瓶「アテナ…………」
魚(……カミュ)
羊「人魚姫は短剣を投げ捨てました」
魚(サガ、ごめんなさい)
魚(さようなら)
羊「そして、自らも海に飛び込みました」
獅子「……おいもういいか!!??」
蠍「なぜカミュを殺らんのだ!!!!」
獅子「短剣を貸せ!!代わりに俺が殺ってやる!!」
蠍「いや俺が殺る!!!カミュだけは絶対に許さん!!」
羊「はいはい落ち着いてください」
獅子「目の前で女子が酷い扱いを受けているのに何もせずに黙って見ていろと言うのか!!」
蠍「そうだそうだ!!」
羊「だからただの劇だと言ってるでしょう。馬鹿かお前たちは」
魚「あのー、それより私は女じゃないんだが……」
水瓶「ミロお前は人魚姫なんか死んでしまえと言っていたではないか」
蠍「そんなもの忘れたわ!!」
双子「うっうっ(号泣)」
魚「サガ?」
双子「またお前につらい思いをさせてしまった……私がついていっていれば……」
羊「勝手にストーリー変えないで下さい」
乙女「よく考えたら私が黒幕になっていないか?」
蟹「カミュを船から落としたのもアテナを連れてきたのも電波だったからな」
羊「私は知りません」
アテナ「むしろ私が悪役のようではないですか」
山羊「恐れながら、勘違いが重なっただけでアテナに責任はないかと!」
アテナ「でもアイオリアとミロはブチ切れですよ」
獅子「い、いえそのこれは……」
蠍「カミュにデリカシーが無いのが悪いのです」
水瓶「お前のほうが無いと思うが」
蠍「カミュ~……」
羊「では次はアテナを主役でやりましょう」
牛「いい考えだ」
蟹「パリスの審判でもやればいいんじゃねえの」
アテナ「は?」
蟹「いやなんでもないです」
乙女「その場合ヘラやヘレネは誰がやるのだ」
蠍「蒸し返すのかよ!」
水瓶「リザドとアンドロメダを連れてくればいいのではないか」
乙女「瞬はヘレネだな、間違いない」
山羊「泥沼になる予感しかない……」
魚「そもそも男ばかりなことに誰か突っ込んでくれ」

グダグダに終わり\(^o^)/

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